コレステロール値の上昇を招く3つの原因

そもそも、コレステロール値はなぜ高くなるのか?言い換えれば「脂質異常症の原因」になりますが、これについては【脂質異常症ってどんな病気?】でも触れています。ここでは遺伝的な病気を含んだ原因を探っていきます。

コレステロール値が上がる原因は、大きく分けて3つあります。

家族性脂質異常症(原発性〃)
遺伝異常に因る
二次性脂質異常症(続発性〃)
他の基礎疾患や、薬の副作用に因る
生活習慣に起因する脂質異常症(続発性〃)
生活習慣に因る(【脂質異常症ってどんな病気?】を参照)。このうち、家族性脂質異常症と二次性脂質異常症の原因を詳しくみていきましょう。

家族性脂質異常症(原発性〃)

【出典】家族性高コレステロール血症について

原因となる遺伝子異常によって以下のように分類されます。

家族性高コレステロール血症
LDLを細胞内に取り込むLDL受容体の遺伝子異常が原因。
家族性Ⅲ型高脂血症
アポタンパクEの異常が原因で、血中のカイロミクロンやVLDLが増加します。
家族性複合型高脂血症
Ⅰ~Ⅳ型高脂血症のうち、複数の異常がある疾患で、超悪玉と言われる小型LDLが増加します。
家族性リポタンパクリパーゼ欠損症
リポタンパクから中性脂肪を分解する酵素の遺伝子異常が原因。中性脂肪(トリグリセリド)値は1000mg/dLを超えます。
家族性HDL欠損症
HDLコレステロールが明らかに低下する遺伝病です。

二次性脂質異常症(続発性〃)

基礎疾患が原因の場合と、飲んでいる薬の副作用が原因となる場合があります。

他の病気が原因

他の生活習慣病(糖尿病、肥満症、メタボリックシンドローム、脂肪肝、痛風・抗尿酸血症など)や、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群が原因。

糖尿病ではLDLや中性脂肪が増加、HDLは低下傾向に。甲状腺機能低下症・ネフローゼ症候群ではLDLが高値に。肥満症やメタボリックシンドロームでは、中性脂肪の増加、HDLの低下が見られます。

薬の副作用が原因

  • 副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤による、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症
  • 降圧剤(チアジド系利尿剤・β遮断薬)による、高トリグリセリド血症
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